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2015.05.17 (Sun)

PC百合ゲーム「FLOWERS 春篇」をプレイしました!

要約
これまで工画堂様の独壇場だった全年齢向け商業PC百合ゲームの新規参入作品として多くの百合好きさん方が注目した作品。
管理人がプレイした感想としては
百合作品としては前評判と違わない文句無しの素晴らしい作品。
だが"ゲーム"として見ると厳しい面もあり

でしょうか。

まず百合作品として見るならば繰り返しますが、文句無く素晴らしい作品だったと思います。
目を引く美麗でアップに耐える-むしろアップこそ映える-立ち絵とイラスト
様々な表情や内面を見せる多数の魅力的なキャラクター
恋愛のある種の汚さを交えつつも爽やかに綴られて行く蘇芳、マユリ、立花の関係

どの要素も百合作品に強い魅力を与えてくれるものであり、それが高いレベルで纏まっているのは好印象。

そのため
立ち絵(キャラの顔)がアップになった際には蘇芳と同じようにドキドキする。
譲葉先輩の意外な一面に高揚したり、沙沙貴姉妹の言動に憤慨したり。
立花さんの強硬な行動に驚かされたり、急転直下のラストに唖然としたり。

と良い意味で翻弄されっ放しだったですね。

特にキャラクターが意外な一面を覗かせる事が多かったのは非常に楽しかった!
プレイ日記でも言及しましたが立花さんは意外に感情豊かな娘でしたし、譲葉先輩は正攻法に弱いという弱点があったり、思った以上に沙沙貴姉妹の言動が酷かったり(苦笑)。

中にはちょっと眉をひそめてしまう所も有りましたが、嫌悪感を持つまでには至らず程良いスパイスになったと思います。

と百合作品として見るならば賞賛を惜しむつもりは無いのですが・・・"ゲーム"としてみた場合、手放しで賞賛できない面も。
システム周りは良好、百合要素も文句無し。

ならば何が気になったか?と言えば、まずは推理要素。
プレイ日記でも散々言及しましたが、システム的にもストーリー的にも構成自体がプレイヤーに謎を解かせる構成になっているとは言い難いです。

推理が得意な方ならともかく推理が苦手な管理人のようなタイプの人間に取っては主人公である蘇芳が一人で納得してさっさと話を進めてしまう癖に最後の最後で推理はプレイヤーに丸投げしてくるという、理不尽な構成となっており推理の度に困惑させられるというのが正直なところ。

それはヒロイン達と仲良くなるという目的は一緒であるにも関わらず、プレイヤーに推理に関する「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を全くしてくれない蘇芳に対して「もしかして自分(プレイヤー)は蘇芳に嫌われているんじゃないのか・・・」との疑念が出てくるほどです(苦笑)

これもプレイ日記で言及しましたが推理に必要な知識や発想のヒントを得られるパートを設けるか、いっそのこと純粋に見るだけの"お話"にした方が素直に楽しめたと思います。

またストーリー的にも推理にややこだわり過ぎでは?と感じたところも。
それはラストの事件である譲葉先輩殴打事件。

これに関しては個人的にかなり疑問に思う点-教師陣の対応や事件有りきで行動する蘇芳達など-が多く、若干強引に感じました。
他の事件(推理)は解けるかどうかはともかく、内容や発生の経緯は自然に感じられただけに惜しかったように思います。

次にゲーム的な面で気になった点はルートの流れ(選択肢)について。
まず立花さんの扱いが不遇過ぎる!\(*`∧´)/

え?いきなり私情をぶちまけるな?
いやまぁ、私情なのは否定しませんけど!(笑)

と、冗談はともかく。
真面目な話、パッケージイラストやスタートの関係(マユリ、立花ともにアミティエになる)等々を考慮すれば、主人公:蘇芳に対してマユリ、立花のダブルヒロイン体制の作品という印象を受け、二人のヒロインの扱いに大きな差は無い・・・と思うのが普通だと思います。

実際プレイを進めていけばマユリ、立花それぞれに魅力的な面がありますし、選択肢もマユリ、立花いずれかに寄った選択肢も選択できます。

が、フタを開けて見れば1周目はマユリルートでなければクリア出来ない・・・つまりマユリ狙いの選択肢を選ばなければクリア出来ない仕様。

これはゲームとしては如何な物かと思う仕様です。
いや、ルート制限があること自体は良いのですが、それがあまりに分かり辛い。

今でこそマユリルート=夏篇へと続く正史ルートと判明しているものの、発売当初のマユリと立花が対等なヒロインだと思っているプレイヤーからすれば立花エンドを迎えられない理由が分からなかったことと思います。

これに加えて選択肢の難解さ・・・と言うより遊びの無い仕様がまた辛いです。
と言うのも、マユリの真ルートと言えるルートを迎えるには選択肢を全てマユリ寄りの選択をしなければならないから。

こう書くと非常に難しく聞こえますが、本作には百合ゲージがあるため察しの良い方は選択肢の選択直後に正しい回答だったか否かはすぐに判別できます。

しかし・・・個人的にこれはADVとして楽しい仕様とは思えません。
確かにADVは目的のルートに到達するために正しい選択肢を選ばなければならず、そういう意味では正しい仕様と言えるでしょう。

ですが、選択肢の度に正答か否かを判別する必要があると言うのは、最早それは"選択"ではなく"クイズ"です。
それならそれでマユリ寄りか立花寄りか分かる選択肢なら良かったのですが・・・プレイし終えた今でも、何故にその選択がヒロインのルートに繋がるかさっぱり分からない選択肢がちらほら。

例えば沙沙貴姉妹から勧められる調味料の種類やアミティエ選考試験の回答など。
特にアミティエ選考試験の回答は「大真面目に考えて回答した管理人の時間を返せ!」と言いたくなります(笑)

恐らくこれは夏篇へと続く事が大きな要因となっていると思います。
つまりマユリルート(夏篇へと続くルート)以外への分岐は出来ない。
しかし、それでは一本道のシナリオになってしまい味気無い・・・では、どうするか。

そういった連作シリーズ故の難しさがモロに出てしまった結果なのでは無いかと。
そのため一つのお話である"百合作品"として見れば素晴らしい作品であるものの、プレイヤーの選択による展開や結末の大きな変化が持ち味である"ゲーム作品"として見た場合、手放しで賞賛するのは難しいです。

以上でしょうか。
少々辛口な事も書きましたが百合作品として非常に楽しめた作品なのは確かですし、難しい推理や選択肢も今なら攻略を見れば無問題(笑)

価格的に控えめなことやおまけ要素も充実していること(CGやBGM鑑賞に加えて4コマ漫画3本にキャストの音声コメント)、文章では表現し辛いものの良曲が多数あることを考えると、やはり素晴らしい作品。

連作であるため現時点で結論を出すのは早計かも知れませんが・・・良いシリーズになると思わせてくれるだけのクォリティを持っていると思います!


※初回特典ドラマCD
蘇芳、マユリ、立花のメイン3人によるドラマCD。

トラックは細かく分かれているものの、エピソードとしては「3人によるドタバタした朝食作り」と「蘇芳による怪談話とそれを聞くマユリ、立花」といったところ。

双方お話としては非常に面白いものの、百合的にはやや弱め。
まぁ本編との兼ね合いを考えると、あまり百合百合したのは難しかったのでしょう。
百合的なドラマCDは次回「夏篇」のえりかと千鳥に期待しましょうか(笑)


対応機種 :Windows(PSVita版もあり)
ジャンル :百合ミステリィADV
プレイ人数 : 1人


作品の方向性
作品での百合的要素の重要度
軽い    重い
百合の方向性
友愛    恋愛
作品の雰囲気
コメディ    シリアス
男性の(百合的な)重要度
軽い    重い


こんな人にオススメ
●王道な雰囲気の百合作品が好きな方
●ミステリィ要素が好きな方

百合的な見どころ
●しっかり恋愛感情を交えた蘇芳、マユリ、立花の関係
●サブヒロインにもカプの可能性を見出せるところ

ゲーム的な見どころ
●CG、BGM、システム周りなど総合的に高いクォリティ

注意した方が良いかも?な点
●推理が非常に難解
●ルート分岐(選択肢)がキッチリ狙っていかないと目的のEDが見れない
●連作の1作目という事もあり、EDに物足りない所がある


公式サイト
FIOWERS_バナー立花

メーカー公式サイト
Innocent Grey

当サイトのプレイ日記
「FLOWERS 春篇」プレイ日記14
「FLOWERS 春篇」プレイ日記13
「FLOWERS 春篇」プレイ日記12
「FLOWERS 春篇」プレイ日記11
「FLOWERS 春篇」プレイ日記10
「FLOWERS 春篇」プレイ日記9
「FLOWERS 春篇」プレイ日記8
「FLOWERS 春篇」プレイ日記7
「FLOWERS 春篇」プレイ日記6
「FLOWERS 春篇」プレイ日記5
「FLOWERS 春篇」プレイ日記4
「FLOWERS 春篇」プレイ日記3
「FLOWERS 春篇」プレイ日記2
「FLOWERS 春篇」プレイ日記1

春篇通常版


ファンブック


サウンドトラック


PSVita/PSP


DL版
【一般作品】FLOWERS -Le volume sur printemps- (春篇) - PCゲーム - DMM


※「夏篇」関連情報
「夏篇」公式サイト
FLOWERS_夏篇バナー

対応機種 : Windows7/8
ジャンル : 百合系ミステリィADV
プレイ人数 : 1人



サントラ


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23:00  |  PC(一般)  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

FLOWERS春篇のレビューの総括自分も同様でした。
百合部分は申し分ないのだけど、推理部分や百合パラメーターの難易度が高い……。気軽にプレイしたいというユーザーには少々キツメの仕様でしたね(笑)

その辺を考慮したか夏編では、推理部分の難易度の低下(まだ難しいと言っている方もいましたが個人的には夏編の難易度以下だとバカにしているのか?となってしまうため、ちょうどよく感じました)百合パラメーターも幾つものエンドを用意することで意味性を持たせているようでした。

物語の特性上、続き物ということで賛否両論の残るラスト+管理人さんが指摘された譲葉殴打事件なども、もう一度掘り返しての言及もあります。(個人的にはおおっ!とミステリでテンションがあがりました)
夏編はユーザー(ハガキ?)の意見を取り入れ進化していたので、是非プレイしレビューしていただきたいです!
 |  2015.05.18(月) 15:31 | URL |  【編集】

FLOWERS春編の感想お疲れ様です
この時代にまさかこれほどの百合ゲーが、しかも連作予定で出るとは・・・いい時代だ
感想はだいたい管理人と同じです。百合度はかなり高くストーリー部分はいいのですが、推理などのシステム面がキツイ・・・
1番は立花さんの扱いがマユリに比べて・・・!発売前から立花さん√に期待してたのでこれだけはドラマCDでもなんでもいいから立花さんメインが欲しい!!
・・・立花さんは置いといて春編のストーリー面で引っかかりを覚えたところは夏編やればスッキリ・・・というよりいい意味で更に謎を呼ぶ感じです(要約すると早く秋編をプレイしたくなる
夏編を全クリしてから春編を再プレイしましたが、初プレイ時ではそこまで気にならなかった言動や行動などで考えさせられる部分が増え、違った楽しみ方が出来ました
それと百合ゲージですが黄色の選択肢から得られる情報で考察が捗るのがありましたので青だけを選べばいい・・・というはわけではなさそうです
連作シリーズ故の難しさがありましたが、連作シリーズ故の強みが春編には隠されてると思います。秋編のメインを考えると秋編をクリアしたらおそらくもう一度春編を再再プレイするかな
単品でも満足できるけど他の季節をプレイすることで更なる魅力と発見があるのがFLOWERS春編・・・といったところですかね
レーザーウェーブ |  2015.05.19(火) 03:10 | URL |  【編集】

●Re:

コメントありがとうございます!

賛同して頂けて安心しました。
記事でも言及しましたが、百合的な楽しみはともかくゲーム的には楽しみ辛い面を感じましたので。

おお~!かなりの改善ですね。
"難易度"に関してはどんなジャンルの作品でも適切な設定にするのは難しいので、そこはある程度仕方ない所があるかな、と。
・・・多分、管理人のレベルだったら難しく感じる可能性大ですし(汗)
選択肢(百合パラメーター)に関しては面白くなっていそうですね。
春篇だとクイズ状態で、あまり選択という感じが無かったですから。

連作であるが故の面白さが出て来たようですね。
春篇単独では???だった箇所も夏篇をプレイすると、また印象が変わるかも。
そういう意味でも夏篇を進めていくのが楽しみです。

またゆ~~っくりな進行になるかと思いますが(苦笑)、進めていこうと思っています!
気長に待って頂ければ嬉しいです!

コメントありがとうございました!
またお暇な時にでもお越し下さいませ。
それでは失礼致しますね。
百合ゲ好き管理人 |  2015.05.19(火) 23:06 | URL |  【編集】

●レーザーウェーブ様へ

コメントありがとうございます!
またお越し頂いて嬉しいです!

4本製作が前提ですからねぇ。
砂漠の中から砂金を一粒見つけるようにして百合を楽しんでいた時代を思うと、涙が出る想いです(笑)

ゲーム的な部分とも被りますが、やはり立花さんの扱いは不遇感がありますよね。
マユリルートが正史だとしても、もう少し!もう少し何とか!という想いが拭えない!

春篇での謎などが夏篇である程度言及される、ゲーム的に色々と改善されているというお話は他の方からのコメント等でも伺っており、楽しみです。

春篇単独では味わいきれない楽しさがあるようで、そういった意味でも夏篇を進めていくのが楽しみになっています!

夏篇をプレイし終えたら、管理人も春篇に対してまた違った印象を持つようになるかも知れませんね。

連作という事を考えると個々の作品としての面白さとシリーズ全体を一つの作品として見た場合の面白さ、両方を考えるのも面白そうです。

まぁ完結まではまだまだ時間がかかるでしょうから、当分先の話でしょうけどね。
それ以前に当サイトがそこまで続けられているか、という話も有りますが(笑)

コメントありがとうございました!
またお暇な時にでもお越し下さいませ。
それでは失礼致しますね。
百合ゲ好き管理人 |  2015.05.20(水) 23:17 | URL |  【編集】

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