FC2ブログ
2017年11月/ 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2011.03.20 (Sun)

PSP百合ゲーム紹介「BLUE ROSES 妖精と青い瞳の戦士たち」

要約
今回紹介するのは「BLUE ROSES 妖精と青い瞳の戦士たち」です。

女性キャラクターとEDを迎える事が出来るので、"一応"百合ゲームとして紹介しているのですが・・・百合要素は皆無に近いです・・・。
正直なところ、百合云々の前にシナリオに難があるのが問題。

大まかなストーリーは悪意のある強大な敵を相手に様々な困難、悲しみを乗り越えて打倒し、平和を取り戻すという王道ストーリーで個人的には決して嫌いではありません。
いや、むしろ好きな部類に入ると言って良いでしょう。

ですが・・・とにかく展開が悪く、感情移入できません
まずテンポが悪いです。

例えば、妖精のほこらと呼ばれる場所に急行しなければいけない時や相手を追いかけなければ行けないという流れの中で
「いや、ここは一旦退こう」
とか言って退却、また同じ所へ向かって敵と戦闘するハメに。

個人的には長すぎるイベントはあまり好きでは有りませんが、話の流れを遮るようにイベントを終了させるというのはどうかと・・・。
そのため、話を伸ばす&ボリューム不足を補うために無駄に戦闘をさせる口実を作っているかのような印象を受けました。
(そのくせ、ラスボス戦は3マップ連続戦闘させられるという・・・('A`|||))

次に問題なのは描写やキャラ感情の説明不足でしょうか。
本作の世界観では"ファントム"と呼ばれるモンスターが人を襲い、死者が出る事も決して珍しい事ではありません。
それを防ぐために、主人公達"ブルーローゼス"は必死に戦っている訳ですが・・・そんな厳しい状況なのに、それに対する緊張感やリアリティがどうにも感じられないのです。

例を挙げれば
・自分達の街が襲撃を受けているのに、被害を受けている描写が一切無い。
街マップの絵柄に一切の変更はありませんし、お店も通常営業w

一応、街で行える会話では
「大丈夫だった!?」
みたいな事を言うのですが・・・これだけ描写不足だと、緊張感としてはボヤ騒ぎ以下ですw


・隊長ジャックさんの倫理観
ブルーローゼスの隊長さんであるジャックさんは戦いが激しくなってくるにつれて、新人であるアリシア&クレアの身を心配して前線に出ないよう諭します。
(ゲーム上の戦力としては主人公(アリシア)の方がジャックさんより断然戦力になっており、プレイヤーとしてはお笑い種な話ですがw)

うん、温情ある良い判断ですね(*^-')ゞ
でもね・・・12歳であるポルの入隊を許可している人に言われてもねぇ?
(このイベントが、ポル入隊の前か後か忘れてしまいましたが・・・どちらにしても・・・ねぇ?)

ゲーム上でのポルの戦力はブルーローゼス屈指の戦力なので、あながち間違った判断では無いですけどね!!


・ラスボスの扱い
"人の憎悪や悪意から生まれた存在"という、これまたベタな敵さんですが・・・途中で
"僕に憎悪で相対していては勝てないよ?"
"僕を倒せたとして、行き場を無くした悪意や憎悪をどこに行くのかな?"
という有り勝ちではあるものの、難しい問題提起をして来ます。

そして様々な作品が様々な答えを出してきてたテーマに対して本作が出した答えが以下です!
"僕に憎悪で相対していては勝てないよ?"

アリシア「私は貴方(ラスボス)を憎んでいる訳じゃない!怒っているんだよ!!」

"僕を倒せたとして、行き場を無くした悪意や憎悪をどこに行くのかな?"

特に描写無し!

・・・おい('A`|||)
怒りと憎悪の違いって紙一重だと思うんですが・・・。
アリシアが辛い目に遭わされ、それを乗り越えてのセリフなら多少の説得力もあるのですが・・・ここに到るまでに特にアリシアが傷つくような描写はありません。

強いて言えばファントムによる被害を聞いて、それに対する怒っている描写がある程度です。
こんな"悪いヤツがいましたから懲らしめましたけど、何か?"な答えならば、そんな深いテーマを持って来ない方が素直に楽しめたと思うのですが・・・。


シナリオがこんな風なため、ストーリーに引き込まれないです・・・。
大筋では良い話だと思いますし、ロンダリオさんの正体や言動の真相などは良いと思うのですけどね・・・。

まとめるとサモンナイト的な"全ての元凶が存在するものの、勧善懲悪で終わらないストーリー"を目指して思いっ切り失敗した、という印象です。


次は百合としての本作を見てみましょうか。

一応"妖精会話"というキャラ毎の専用会話があるのですが、上記の通り感情移入させるのがうまくないですし、少なくとも管理人のプレイでは強く友情や恋愛を感じさせるエピソードが無いため美味しさが全然感じられません。
EDでようやくちょっとだけ百合っぽく見えるかな~という感じです。

そして、もう一つ致命的な点があります。
それはアリシアで攻略できるのがクレアとポルだけらしいという事!
(あと二人攻略できますが、男性キャラなので論外)

つまりミレーユさん&ユーフェミアさんとの妖精会話が無い=攻略出来ないという・・・。
年上とのカプ好きな人をバカにしているのかと('A`|||)

管理人はポル狙いだったから良い様なものの(笑)、ミレーユさん&ユーフェミアさん狙いの人にとってはかなり酷い仕様です。
これで百合度が高ければ、まだ相殺という事になるのですが・・・上記の通り、それもあまり・・・(T.T)


最後は"ゲーム"として見て行きましょうか。
個人的にはかなり楽しめましたね。

本作はチームを組んで戦闘を行うシステムなのですが、これが中々楽しい!
チームを組むと当然、戦闘パートでは複数のキャラが行動する訳ですが、この時に発生する"行動順"が中々奥深いです。

例えば相手が物理攻撃に対する反撃スキルを持っている場合ですと・・・
倒しきれない内に切り掛かると反撃される危険性がある・・・ならば先に魔法攻撃で体力を減らしたい。

しかし、魔法を使用すると行動順が遅くなる

なら、睡眠攻撃を行うべきか?

といった具合に自チームの被害を少なくするためにどう行動させるか考えるのが面白いです。
時には、どうしてもちょうど良い行動順にならず悔しい想いをしたりもしますがw

また"リーダー時のみ、サポート時のみ使用可能なスキルがある"、"睡眠状態や麻痺状態のキャラはチームに参加できない"と言った要素もあり"敵をどう分断するか"、"どの敵をリーダーになるようにして戦った方が楽か"を考えるのは非常に楽しかったです。


ただ・・・このゲームの要であるSLGパートにも問題が無い訳では無いんですよね・・・。
まず魔法攻撃に比べて物理攻撃が弱い&使いづらいこと。
(これはサモンナイトと開発チームが一緒との事で、魔法が強いという傾向があるだろうとは思っていましたけどねw)

本作ではほとんどの敵が弱点属性を持っており、それを突く事で大ダメージを与えられるのですが・・・属性があるのは魔法だけなんですね。
そのため弱点を突けない物理攻撃の威力は今一つになってしまう上、後半になるとほとんどの敵が"反撃スキル"を持っているため、思わぬダメージを食うリスクまであります。

お陰でストーリー設定に反してジャックさんの弱いこと、弱いことw
まぁ、ジャックさんはともかくユーフェミアさんが使いづらいのは辛かった・・・!w


次に気になったのは状態異常攻撃が強力過ぎることでしょうか。
もしかしたらステータス的な問題だったのかも知れませんが、ポルの睡眠攻撃"スリープタックル"は百発百中と言える成功率で
ポルで敵を夢の国へ

アリシアの魔法で敵を冥土へごあんな~~い♪
ほとんどの敵がこれで済んでしまいますw

またミレーユさんの睡眠攻撃も8~9割方成功するので、ポルと組んで行動すると睡眠無効化を持っていない敵はほぼ無力化できてしまいます。

ポルもミレーユさんも打たれ弱いところがあるので、がむしゃらに突っ込める訳では無いのですが・・・戦法がワンパターン化しやすいのも確か。
まぁ、他のゲームだと状態異常が全然役に立たない事が多いので、これはこれでアリな気もしますけどねw


あとは魔法の使用条件である"妖精"について、でしょうか。
本作は妖精に同行してもらう事(装備する、とも言えます)で、魔法が使用可能になるのですが・・・戦闘の出撃枠8人に対して、この妖精は5人しかいないんですね。
そのうちラトリスは主人公固定の妖精なので、他のキャラは4人しか魔法を使えないという事になります。

これが中々に困りもので、先述した通り魔法が非常に効果的な上に妖精が同行するとパラメータがアップするため、妖精が同行していないキャラとの差が非常に激しくなります。
つまり実質5人しか使い物にならないという事に・・・(T.T)

その選抜すべきメンバーも(アリシア(主人公)を引いて4人)、魔法が効果的という事を考えると魔法攻撃力が高いキャラを優先すべきで、かなり選択の幅が狭められている事になります。

お陰でユーフェミアさんはほとんど使い物にならなかったです・・・。
状態異常攻撃を所持&スピードが高ければ、まだ活躍の余地もあったでしょうが・・・どちらにしろ前線でガンガン戦うのほぼ無理です。


総合するとオススメしづらい作品と言わざるを得ません。
個人的にはSLGパートは何だかんだ言いつつかなり楽しめたので、あまり厳しい事は書きたく無いのですが・・・やはり
・攻略可能キャラが(百合的には)2人しかいない
・シナリオに魅力が(ストーリー的にも百合的にも)乏しい
はっきり言って、この2点は致命的です。

SRPGとしても、百合ゲームとしても半端な作品にしてしまっています。
キャラも可愛いですし、少々バランスに欠けるとは言え新しく面白い戦闘システムを採用するなど良い点も多々あるものの、練り込み不足が目立ち、結果として芳しく無い評価を付けられてしまう不遇な作品だと思います。


対応機種 : PSP
ジャンル : SRPG
プレイ人数 : 1人


公式サイト
「BLUE ROSES 妖精と青い瞳の戦士たち」


こんな人にオススメ
●SLGが好きな方
●可愛いキャラが好きな方


作品の方向性
●作品での百合的要素の重要度
軽い    重い
●百合の方向性
友愛    恋愛
●作品の雰囲気
コメディ    シリアス
●男性の(百合的な)重要度
軽い    重い


百合的な見どころ
●女性キャラとのED


ゲーム的な見どころ
●複数のキャラで戦闘を行うチームメイクシステム


注意した方が良いかも?な点
●シナリオに描写不足が目立つこと
●攻略可能キャラクターが少ないこと
●戦闘バランスが少し偏ったところがあること




このエントリーをはてなブックマークに追加

06:44  |  PSP RPG+SLG  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | HOME |